目次
1. 育休を取得する決断
育休を取得することは、男性にとってまだまだ珍しいことかもしれません。しかし、私はこの決断をし、実際に育休を取ったことで、心から「取って良かった」と思っています。もちろん、最初の決断には非常に悩みました。私が育休を取るという話をしたとき、最初に感じたのは「周りがどう思うだろう」という不安でした。特に、異動してきたばかりの職場で「すぐにいなくなる」という印象を与えてしまうのではないかという懸念がありました。育休のことを上司や同僚に伝えることは簡単ではなかったのです。
最初に上司に育休を取得する予定だと伝えたとき、「まあ、権利だしね」という返事をもらいました。この言葉が正直言って、少し驚きでした。その一言が今でも頭に残っています。この言葉、正直なところ、本人には言わないほうが良かったのではないかと思う瞬間もあります。しかし、それが一つのきっかけで、「育休は権利である」ということが深く自分の中で認識できました。権利を行使することに、どんな不安や葛藤があっても、あまり遠慮せずに踏み出すべきだという思いが強まりました。
2. 育休取得前の気まずさ
育休を取得する前、職場での気まずさは避けられませんでした。もちろん、同僚や上司は育休取得について理解してくれていましたが、それでもやはり「すぐに職場を離れる」という状況は、どうしても心理的な負担を感じさせました。特に、異動してきたばかりで新しい職場に適応していく最中に、すぐに仕事から離れることに対する不安がありました。
そのため、育休に入るまでの間は、何度も自分の気持ちと向き合わせました。上司に伝え、同僚に伝え、職場の調整をしていく過程では、どうしても気まずさが残ってしまいます。それでも、育休取得の決断は揺るがなかったし、最終的にはその気まずさを乗り越えることができたのです。
3. 育休前に思ったこと:妻の心のケアができていなかった
育休を取得するという決断を下したとき、最初に感じたのは「妻の気持ちをもっと理解しなければならない」ということでした。上の娘が生まれたとき、私は育休を取得することができなかったため、妻が一人で育児に奮闘している姿を見守るだけでした。しかし、そのときの私には、妻が抱えていた負担や精神的な重圧を十分に理解できていなかったという後悔がありました。
育休を取って、少しでも家族の負担を減らせることができるという思いから、この決断をしましたが、同時に「妻はどんな気持ちであのときを過ごしていたのだろう」と振り返るようになりました。その気持ちを妻に伝え、これからは育児をしっかりサポートするつもりだと話しました。育休に入ることで、少しでもその負担を減らし、家族全員の時間を大切にできることを実感しました。
4. 育休に入ってから感じたこと
育休に入ったとき、正直、最初は少しの不安と戸惑いがありました。しかし、時間が経つにつれて、その不安は次第に薄れ、逆に「育休を取っていなかったらどうなっていたのだろう」という恐怖が湧いてきました。家にいる時間が増え、子どもたちと向き合う時間ができたことがとても貴重に感じられました。
育児と家事に追われる毎日ですが、今はその忙しさを心地よく感じています。特に、上の子の保育園送迎や、二人目を抱えながら一人目の世話をする毎日には、時折驚くほどの忙しさがあります。しかし、育休を取ったことで、そうした日々に対してしっかりと向き合うことができていると感じます。もし、育休を取っていなければ、この忙しさにどれほど精神的に追い込まれていたかと思うと、ゾッとします。
育休を取ることによって、家族としての絆も深まったと感じます。日々の育児を妻と二人三脚で支え合い、今まで以上に協力することができています。仕事だけでは得られない経験や成長が、育休を通じて得られたことだと思います。
5. 育休を取得したいけれど踏み出せないあなたへ
育休を取得したいけれど、踏み出せないという方も多いかもしれません。育休はあくまで「権利」であり、家族のために取るべきものだと私は考えています。しかし、職場の雰囲気や周囲の反応、経済的な不安から、最初から諦めてしまっている方も多いのではないでしょうか。
もし、あなたが育休を取ることに悩んでいるのであれば、まずは自分の気持ちに素直になってみてください。育休を取ることができるかどうかは、あなたの「権利」です。そして、その権利を行使することで、あなた自身と家族の未来がどれほど明るくなるかを考えてみてほしいと思います。
私は、育休を取る決断をすることが、家族にとっても、そして自分にとっても良い選択であったと実感しています。育休の取得を悩んでいるあなたに、少しでも背中を押す言葉ができればと思います。悩みや不安があるのは当然ですが、まずは自分に正直になって、家族のために最善の選択をしてください。
私の経験が、あなたの育休取得への一歩を踏み出すきっかけとなれば幸いです。もし、育休を取得することに不安がある、または悩んでいるのであれば、ぜひ一度相談してみてください。私は、あなたの育休取得を心から応援しています。
最後に
育休を取得することで、家族と向き合う時間ができ、父親としての役割を果たすことができます。その時間を有意義に使うことで、家族の絆が深まり、育児や家事の負担を分担することができるようになります。育休は「権利」として、迷わずに自分の決断を信じ、踏み出すことが大切です。
育休を取得したいけれど悩んでいる男性の皆さん、少しでも心が軽くなり、前向きに育休を取得できるよう応援しています。悩んでいる方がいたら、ぜひ連絡をください。一緒に考え、サポートできることがあれば嬉しいです。